偽装事故
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/08/14 06:41 UTC 版)
その名の通り、事故を偽装することである。保険貸し、二重請求、故意の事故や火災、損傷の拡大偽装などである。以下に例を示す。 保険貸し 自動車保険では自動車事故の詳細をねつ造し、それを虚偽申告することによって本来支払われない保険金を請求する行為である。保険に入っていない車が事故を起こし、これを直すために保険に入っている他の車をその車の損傷個所にわざとぶつけて保険金を請求するなど、多くは知人同士の事故などで起きやすい事例である。 二重請求 同一事故に対して契約している数社に同時請求する行為のこと。基本的に保険金は一つの保険事故に対して何社と契約していようとも、同種の契約内容ならばそのうち一社にしか請求できないことが約款に明記してある。例えば車両保険において、修理代は数社と契約していようともそのうち一社からしか支払われない。これは全ての会社から支払われてしまうと、修理金額を何重にも支払うことになり、浮いた分は被保険者の収入となってしまい、保険契約から外れた支払となってしまうからである。現在では保険会社間での情報の共有によって未然に防ぐことが可能になってきている。 故意に起こす事故、偽装火災、偽装盗難 これらは生命保険、損害保険にかかわらず事例の多いモラルリスクである。自動車保険で多い事例としては上記の保険貸しに伴う偽装事故や、経年車による全損保険金目当ての自損事故、放火、盗難偽装の事例など枚挙に暇がない。生命保険においては不作為に偽装した作為的な事故による負傷、自殺などである。 拡大偽装 偶然の事故によって生じた傷害や損害をその後に故意に拡大させて保険金を請求する行為である。自動車保険では偽装事故と併用して行われることもある。何れも支払保険金額の上積みを狙った行為である。
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