健康・自殺・性被害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 05:02 UTC 版)
差別や不平等に苦しめられる性的少数者の若者は、そうではない人たちと比べて、自殺念慮と自殺未遂、アルコールや薬物の使用、暴力、メンタルヘルスなど健康や生命を脅かされている状況にある人の割合が高いと指摘されている。同性愛者や両性愛者の若者は異性愛者と比べて自殺を考える人の割合が3倍高いという報告もある。性的少数者の若者は性的少数者ではない人と比べて摂食障害になる可能性が3倍高い。また、アセクシュアルの若者の約48%が不安障害の経験があるという報告もされている。イギリスの調査によれば、ホームレスとなっている性的少数者の若者のうち6人に1人が家族から性的虐待を受けている。日本の複数の調査では、性的少数者のうち約4割が、レイプやセクハラなどの性被害に遭ったことが明らかになっている。警察や相談機関の現場では、性的少数者の性暴力被害が見過ごされ、差別的対応を受けることもある。 こうした健康格差を解消するべく、アメリカ心理学会はセクシュアル・マイノリティに対応できるようにトレーニング・プログラムを提供している。性的少数者の自殺防止に取り組む非営利団体として「トレバー・プロジェクト(The Trevor Project)」などがある。 詳細は「LGBTの人々に対する暴力」を参照
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