偉人の名前を付ける場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 23:14 UTC 版)
無関係な偉人の名を付ける場合であり、月や水星・金星のクレーターなどで行われている。例えば、コペルニクス・クレーターと天文学者コペルニクスの間に特に関係はない。日本人の名前では紫式部、狩野永徳、二葉亭四迷などの名にちなんだクレーターが水星にはあるが、やはり特別な関係はない。 旧ソビエト連邦など社会主義国では、指導者や革命家の名を無関係の都市に名付け改名する例がしばしばあった。レニングラード(現サンクトペテルブルク)、スターリングラード(現ヴォルゴグラード)、スヴェルドロフスク(現エカテリンブルク)、ゴーリキー(現ニジニ・ノヴゴロド)、オルジョニキーゼ(現ウラジカフカス)、フルンゼ(現ビシュケク)、カール・マルクス・シュタット(現ケムニッツ)、カリーニングラード(旧ケーニヒスベルク)、チトーグラード(現ポドゴリツァ)などがあるが、これらはカリーニングラードを除き旧市名に復している。 空港に偉人や著名人の名を付ける例は珍しくない。ジョン・F・ケネディ国際空港(ニューヨーク)、ワシントン・ダレス国際空港(ワシントンD.C.)、パリ=シャルル・ド・ゴール空港(パリ)、リバプール・ジョン・レノン空港(リバプール)などが有名だが、他にも世界各国で多数見られる。日本では高知龍馬空港(高知県南国市)がある。 アメリカ海軍はニミッツ級航空母艦に歴代アメリカ大統領や著名政治家、軍人などの名前を付けている。主なところではドワイト・D・アイゼンハワーやカール・ヴィンソン、セオドア・ルーズベルト、ロナルド・レーガン、ジョージ・H・W・ブッシュ、ジェラルド・R・フォード、ジョン・F・ケネディなどがある。他にもイギリス海軍の空母クイーン・エリザベスやフランス海軍の空母シャルル・ド・ゴール、クルーズ客船のクイーン・ヴィクトリアなど、それぞれの国を代表する艦船に偉人や著名人の名を付けることは多い。 小惑星の名前は小惑星センター (MPC) により、発見者に命名権が与えられるため、偉人の名前が付く可能性があるが、その偉人の死後100年を経過している事が必要になる。
※この「偉人の名前を付ける場合」の解説は、「エポニム」の解説の一部です。
「偉人の名前を付ける場合」を含む「エポニム」の記事については、「エポニム」の概要を参照ください。
- 偉人の名前を付ける場合のページへのリンク