倫理的客観主義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 05:32 UTC 版)
詳細は「道徳的実在論」を参照 倫理的客観主義者によれば、典型的な倫理判断の真理や偽りは人やグループの信念や感情には依存しない。この見方は倫理的命題は化学や生物学や歴史についての命題と類似しているとし、倫理的命題は人が何を信じ、希望し、望み、感じたとしても真であるとする。倫理的命題がこの意識とは独立した倫理の現実を記述し損なった時、倫理的命題は人が何を信じ、希望し、望み、感じたとしても偽である。 倫理的客観主義には、宗教的な倫理の見方や、プラトン的直観主義、 カント哲学、 功利主義、さらにある種の倫理的利己主義や社会契約論などたくさんの種類がある。プラトン主義者は倫理的客観主義をより狭い意味で定義し、よって倫理的客観主義は内在的価値の存在を要求するということに留意してほしい。結果として、プラトン主義者は社会契約論者や利己主義者が倫理的客観主義者になれるという考えを否定する。同様に、客観主義は参照フレームの起源に優位性を置き、そして、どんな恣意的な参照フレームも究極的には推移的特性による倫理的主観主義の形であるとする。フレームが偶発的に現実と一致して、判断の基準として使われたとしてもである。
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