個人の変動範囲と集団の変動範囲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 02:17 UTC 版)
「基準値」の記事における「個人の変動範囲と集団の変動範囲」の解説
健常者集団で見られる値範囲(個体間変動)より個人の取りうる値範囲(個体内変動)の方が狭い(個人差が大きい)検査項目が存在する。例としては、アルカリフォスファターゼがあげられる。このような項目については、たとえ基準範囲内であっても、同一個人で過去の数値群から大きな変動がみられた場合は、異常を疑う必要がある。 なお、個体内変動と技術変動から個人に異常な検査値の変動が生じたか判定するための指標として基準変化値((英)reference change value)が提唱されている。基準変化値は、本項で記載している「集団の基準値」に対する「個人の基準値」に相当するものと考えることができるが、臨床で広く活用されるにはいたっていない。
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