伝わる人皮装丁本の例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/25 04:03 UTC 版)
フランスの詩人・天文学者カミーユ・フラマリオン著の詩集『空の中の地』 (Les Terres du Ciel) に人皮装丁が施された一冊がある。これは彼の詩を好んだ貴婦人(サン・トウジ伯爵夫人とも言われる)が若くして亡くなった際、残した遺言に従って1882年に製作されたものであり、彼女の肩の皮膚が使われた表紙には金文字でその旨が記されている。この本はフラマリオンが蔵していたが、現在ではアメリカに渡っている。 藤田嗣治も人皮装丁本を所蔵していたという。南米エクアドルを訪問した際に大統領の子息から譲り受けたもので、1711年にスペインのマドリードで出版された宗教の本だった。 ナチス・ドイツ、ブーヘンヴァルト強制収容所所長夫人のイルゼ・コッホは、収容者を殺害しては皮膚を手に入れ、色々な品物を作ったという。その中にはアドルフ・ヒトラーの『我が闘争』や家族のアルバムや日記など本の装丁もあった。
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