仮定的な例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/07/15 05:13 UTC 版)
大西洋を隔ててミミズやカタツムリの近縁種が分布する例が知られており、これらを説明するために、かつてこれらが陸続きであったとするのが陸橋説と言われる。ただし、そこにどのような形の橋渡しの地が存在したかを具体的に語ることができるような話ではない。このような分布は大陸移動説の根拠の一部となり、現在ではそれによって説明されるものも多い。南半球の各大陸に隔離分布するものはゴンドワナ大陸に由来するものと考えられ、ゴンドワナ要素と呼ばれる。 古くは20世紀初頭にはこのような議論が盛んで、この他に南アメリカとアフリカを大西洋南部でつなぐ南大西洋陸橋や南アフリカ、マダガスカル、インドをつなぐレムリア陸橋(これはレムリア大陸の発想の元となった)、南極を介してアフリカと南アメリカをつなぐものなどが想定された。しかし、それらの分布のあるものはむしろ北回りでの移動による分布拡大を想定した方がよいとの声もあり、現在では支持されない。
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