他システムとの連携
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/09 00:40 UTC 版)
CECは、リアルタイム性がきわめて高いことから、海軍のC4Iシステムとしてはもっとも狭い地理範囲で運用されることとなっている。 一方、従来「リアルタイム」の情報システムとして使用されてきた戦術データ・リンクも、CECよりやや広い範囲での艦隊運用に使用するものとして整備が継続されることとなっている。これまで使用されてきたリンク 11は、現代の水準から見ると通信容量が小さいが、新しく大容量の戦術データ・リンクとして開発されたリンク 16は、UHF帯のみであることから、見通し線上での通信しかできないことから、現在でも運用が継続されている。ただし、リンク 16の技術をもとに、HF帯での通信を可能にしたリンク 22が開発されている。これらのデータ・リンクは、広範囲な艦船や航空機、さらに陸上とも情報共有の出来るIT-21統合データ・ネットワーク(Joint Data Network; JDN)として統合される。 さらに、戦術データ・リンクよりもさらにリアルタイム性が劣る一方で、さらに広域での兵力運用に使用されるC4Iシステムとしては、GCCS-Mが整備されている。これはJOTSを発展させたもので、戦略・政治レベルで使用されるGCCSとの連接に対応している。 これらの情報システムは相互に連携し、航空・宇宙・陸上や国家最高指揮レベルまでも内包する遠征軍センサー・グリッド(Expeditionary Sensor Grid; ESG)に拡大することを計画している。
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