他の語族との系統関係の仮説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/16 00:03 UTC 版)
「タイ・カダイ語族」の記事における「他の語族との系統関係の仮説」の解説
オーストロ・タイ語族 詳細は「オーストロ・タイ語族」を参照 複数の学者によってオーストロネシア語族との関連性が提示されている。両語族の核となる語彙には、同根語がある。Ostapirat (2013)は両者は姉妹語であるとし、ロジャー・ベンチ(英語版) (2018) はオーストロネシア語族話者が台湾やフィリピンから大陸に逆移住したことでタイ・カダイ語族を生じたとしている。 シナ・タイ語族 タイ・カダイ語族はかつては、語彙の多くが類似していることから、シナ・チベット語族の一員と考えられていた。しかし、それらに基礎語彙は含まれず、タイ・カダイ語族の全ての系統で見いだせるわけではないため、古い借用語と考えられている。 モン・ミエン語族 Kosaka (2002)はタイ・カダイ語族とモン・ミエン語族の関連性を論じた。加えて、オーストロネシア語族との関連性や、さらに古い祖先(東アジア祖語)についても論じた。 日本語族 Vovin (2014)は日本語族の原郷を中国南部に想定した。Vovinは、日本祖語が単音節のSVO構文であり、タイ・カダイ語と同様の孤立語であった可能性を示す類型論的証拠を示した。ただし、これらの共通特徴は遺伝的関係ではなく、激しい言語接触によるものとしている。
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