遺伝的関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/09 04:55 UTC 版)
「トウカイコモウセンゴケ」の記事における「遺伝的関係」の解説
愛知と兵庫での染色体の観察によると、モウセンゴケは 2n = 20 の2倍体、コモウセンゴケは 2n = 40 の4倍体、本種は 2n = 60 の6倍体であった。また染色体の大きさに顕著な差があったためにこれらをLとSで示すと、モウセンゴケの核型は 2n=20=20S、コモウセンゴケは 2n = 40 = 40L、本種のそれは 2n = 60 = 20L + 40S で示されるものだった。また減数分裂はいずれのものでも正常に進行していた。つまり本種の持つ染色体の大きい方はモウセンゴケ、小さい方はコモウセンゴケに由来すると考えれば、本種はこの両種の雑種に由来し、それがさらに倍数化したもの、雑種複2倍体起源の分類群であると考えることが出来る。 また、葉緑体DNAの分析によると、本種のそれはコモウセンゴケのものに一致し、コモウセンゴケが本種の唯一の母親種であることを示すと考えられる。
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