仏法導入の理由
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 21:34 UTC 版)
明治政府がまず仏法に依ろうとしたのは、 特にその刑法・民法が世界的に模範法典とされていたから自然だった(箕作、牧野英一) ナポレオン1世への崇敬を通じて、フランスを兵制・法制の模範とする江戸時代からの動きがあった 仏法が中核とする自然法思想が、旧弊を脱し、新しい時代を創ろうとする日本人の思想に合致した ほかに選択肢が無かったうえ、当時は日本の国民性に最も類似するのはフランスと認識されていた ナポレオン3世の親日政策がフランス文化への関心憧憬に拍車を掛けた(星野) 先進的なフランスのブルジョワ法制を継受することで、日本資本主義の封建的障害を打破しようとした(平野) 仏法輸入=進歩的とする平野らの説は妥当でなく、法典の進歩性ではなく、中央集権的画一性が評価された(遠山茂樹) などの説明がある。 英法・独法は後述。
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