人形浄瑠璃・歌舞伎におけるクドキ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/25 05:32 UTC 版)
「クドキ」の記事における「人形浄瑠璃・歌舞伎におけるクドキ」の解説
中世の芸能において悲哀を歌う演出であった「クドキ」は、浄瑠璃では抒情的な詞と旋律からなるものとして完成され、悲嘆・恋慕・恨みなどの心情を切々と訴えるようになり、劇中最大の聞かせどころとなった。浄瑠璃が歌舞伎狂言化されると、俳優と床の竹本との共演によって構成されることで、より印象強いクライマックスが演出され、浄瑠璃と台詞との技巧的な掛け合いや舞踊の要素も加わって多様化していった。 なかでも、『絵本太功記・十段目』、『近頃河原建引・堀川』、『艶容女舞衣・酒屋』、『伽羅先代萩・御殿の段』などにおけるクドキが著名である。
※この「人形浄瑠璃・歌舞伎におけるクドキ」の解説は、「クドキ」の解説の一部です。
「人形浄瑠璃・歌舞伎におけるクドキ」を含む「クドキ」の記事については、「クドキ」の概要を参照ください。
- 人形浄瑠璃歌舞伎におけるクドキのページへのリンク