京に響く「たくさり」馬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/31 16:22 UTC 版)
一条兼良編纂とされる『尺素往来』には、「奥州閉伊郡到来」の馬の優秀さについて記した文面があり、「多久佐里之本牧両三疋候」と田鎖牧の馬についての記述もある。また『鴉鷺合戦物語』には「乗りたる馬は、奥のたくさり」とあり、宗五大草紙には田鎖の馬印についての記述がある。 また『群書類従』の「御随身三上記」では、将軍足利義稙の愛馬に田鎖馬がいたことを示している。 田鎖氏、もしくは南部氏が京に送った田鎖牧の馬は奥州の駿馬を代表する存在となり、一種のブランドとなった。後年、徳川秀忠が南部氏重鎮の北氏に宛てた書状の中でも、「多久佐利」馬を送られた秀忠が大変喜んでいる様子がうかがえる。
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