交響曲第4番_(マルティノン)とは? わかりやすく解説

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交響曲第4番 (マルティノン)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/06/28 04:24 UTC 版)

交響曲第4番至高』(しこう、Altitudes作品53は、フランス作曲家指揮者ジャン・マルティノンが作曲した交響曲

作曲の経緯

マルティノンは、1963年シカゴ交響楽団の常任指揮者に就任した。1965年、シカゴ交響楽団が創立75周年を迎えるにあたって交響曲を作曲し、「至高」と名付けた。これが彼にとって最後の交響曲となった。

1965年12月30日に作曲者指揮、シカゴ交響楽団によって世界初演が行われた。日本初演は1970年11月24日に、作曲者指揮、日本フィルハーモニー交響楽団によって行われた。

編成

フルート4、オーボエ3、イングリッシュホルン3、クラリネット3、バスクラリネットファゴット3(うち1はコントラファゴット持ち替え)、ホルン5、トランペット3、トロンボーン3、チューバティンパニ打楽器奏者男女4名、ハープピアノチェレスタ弦五部

構成

第1楽章「星への門」(Allegro agittato)

冒頭、がややおどけた主題を提示する。木管などにこの主題は受け渡され、しばらくこの主題を中心に音楽は進んでゆく。金管の咆哮をはさんで静かになると、弦楽器に浮遊するような旋律が現れる。一度盛り上がって、静かになり、ふわふわとした響きが続く。やがて、楽章前半の雰囲気が帰ってくる。にぎやかなクライマックスを迎えるが、突然消え入るように終わる。

第2楽章「垂直の園」(Adagio misterioso)

低弦の重い響きの上で木管と弦が息の長い旋律を出す。オーボエ・ソロが中心的である。一度クライマックスを迎えたあとはまた静かになり、チェロのソロやフルート・ソロが対話し、切れ切れに鉄琴が叩かれる中、弦楽器のハーモニクスの謎めいた響きで終わる。

第3楽章「神々の交差」(Allegro temo di scherzo)

打楽器ピアノがリズミカルに叩かれ、盛り上がって来て、和音打撃があり、金管にややファンファーレ的な主題が現れる。弦と管楽器の対話となり、静かになる。時々全合奏を挟みながら、静かに舞曲風の旋律は流れてゆく。トランペット・ソロとなり、頂点を築くと、静かになり、弦楽器主体の響きとなるが、打楽器群の先導で最後の凄まじい盛り上がりを見せ、全合奏でハ音を叩き付けて終結する。

録音

作曲者指揮による演奏が録音されており、ニールセン交響曲第4番「不滅」とのカップリングで聴くことが出来る。

  • ジャン・マルティノン指揮、シカゴ交響楽団。RCA TWCL-2010。



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