交響曲第4番 (ハイドン)とは? わかりやすく解説

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交響曲第4番 (ハイドン)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/02 01:10 UTC 版)

交響曲第4番 ニ長調 Hob. I:4 は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンが作曲した交響曲

初期の交響曲のひとつであり、自筆楽譜は残っていないが、フュルンベルク・コレクションに信頼性の高い筆写譜が残っていることから、エステルハージ家以前、ボヘミアのモルツィン伯爵に仕えていた時期(1757年から1760年頃)の作品と考えられる[1]

編成

オーボエ2、ホルン2、第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、低音(チェロファゴットコントラバス)。

曲の構成

演奏時間は約15分[2]交響曲第1番同様、初期に多く見られる「急-緩-急」の3楽章構成で、やや類型的な作品だが、第2楽章の第2ヴァイオリンの「影のような動き」や第3楽章の に工夫が見られる[3]

  • 第2楽章 アンダンテ
    ニ短調、4分の2拍子。
    当時のハイドンの他の交響曲と同様、緩徐楽章は弦楽器のみで演奏される。ヴァイオリンは弱音器をつけるが、第2ヴァイオリンがシンコペーションの音型を繰り返す中、第1ヴァイオリンが旋律を演奏する。同様の形式は交響曲第11番のメヌエットのトリオにも見られる[1]
  • 第3楽章 フィナーレ:テンポディメヌエット
    ニ長調、8分の3拍子、ソナタ形式。
    「メヌエットの速さで」(Tempo di Menuetto)と指示されているが、当時の3楽章形式の交響曲のフィナーレと同様に8分の3拍子で書かれている。展開部の後半で同じ音型を繰り返しながら で消え行くように演奏される箇所が印象的である。

脚注

  1. ^ a b デッカ・レコードのホグウッドによるハイドン交響曲全集第1巻、ウェブスターによる解説。1993年
  2. ^ 音楽之友社ミニスコアによる
  3. ^ 音楽之友社ミニスコア、ランドンによる序文

参考文献

  • 『ハイドン 交響曲集I(1-12番, "A", "B") OGT 1589』音楽之友社、1981年。  (ミニスコア、ランドンによる序文の原文は1965年のもの)

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