交響曲第3番_(ルーセル)とは? わかりやすく解説

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交響曲第3番 (ルーセル)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/21 03:42 UTC 版)

交響曲第3番 ト短調 作品42, L. 53 は、アルベール・ルーセル1929年から1930年にかけて作曲した交響曲

概要

本作はボストン交響楽団創立50周年のためにセルゲイ・クーセヴィツキーの依頼(これにはアルテュール・オネゲルの『交響曲第1番』やイーゴリ・ストラヴィンスキーの『詩篇交響曲』、セルゲイ・プロコフィエフの『交響曲第4番 ハ長調』も含まれる)で作曲されたものであり、バレエ『バッカスとアリアーヌ』(作品43, L. 54)とほぼ同時期の作品である。

初演は1930年10月24日に、クーセヴィツキーの指揮でボストン交響楽団によって行われた。

楽器編成

ピッコロフルート2、オーボエ2、イングリッシュホルンクラリネット2、バスクラリネットファゴット2、コントラファゴットホルン4、トランペット4、トロンボーン4、チューバティンパニ3、トライアングル小太鼓シンバル大太鼓タムタムチェレスタハープ2、弦五部

曲の構成

全4楽章、演奏時間は約23分。

  • 第1楽章 アレグロヴィーヴォ
    ト短調、4分の3拍子、ソナタ形式
    弦楽器による伴奏の後、同じく弦楽器により第1主題が提示される。第2主題はフルートにより提示される。
  • 第2楽章 アダージョ
    変ホ長調、4分の4拍子、三部形式
    オーボエとフルートが主要主題のモチーフを提示した後、ヴァイオリンが主要主題を完全な形で提示する。中間部はリズミカルな主題が登場するが、やがて主要主題を縮小形によるフーガとなる。
  • 第3楽章 ヴィヴァーチェ
    ニ長調、8分の3拍子、自由なソナタ形式。
    第1主題に経過部的なものが存在せず、2つの主題は並列に取り扱われる。
  • 第4楽章 アレグロ・コンスピーリト
    ト長調、4分の4拍子、ロンド形式(A-B-A'-C-A-B-A)。
    ソナタ形式的な要素もあり、Cは第3楽章の要素に基づいている。

参考文献

外部リンク

交響曲第3番 ト短調 作品42, L. 53の楽譜 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト




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