五藤齊三とは? わかりやすく解説

五藤齊三

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/20 16:37 UTC 版)

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五藤 齊三(ごとう せいぞう、1891年1月31日 - 1982年7月11日)は、日本技術者実業家で、天体望遠鏡プラネタリウムなどの専門メーカー、五藤光学研究所の創業者。高知県生まれ。

父が司法官であったため、幼少時は宇和島市高松市大阪市と転居を繰り返した。

概要

戦前の日本光学工業(現在のニコン)では、すでに小型の天体望遠鏡を製造しており、中学校や高等学校むけに販売していた。五藤はこれらの営業を担っていたが、その価格は、一般の学校で簡単に導入できるようなものではなく、販売は伸び悩んでいた。

また、当時(第一次世界大戦後)、ドイツから日本光学工業へ招聘されていた光学技術者から、「優れた光学機器を作れば必ず儲かる」とも聞かされた。

そこで、天体望遠鏡をもっと広く、気軽に使える価格とするべく、日本光学工業を退社し、自ら五藤光学研究所を設立した。

略歴

  • 1891年 - 高知県安芸郡土居村(現在の安芸市)土居で生まれる。
  • 1921年 - 日本光学工業(現在のニコン)に入社。
  • 1926年 - 日本光学工業を退社し、東京都世田谷区に五藤光学研究所を設立。
  • 1938年 - 太陽望遠鏡の製作で文部大臣賞を受賞。
  • 1950年 - プラネタリウムの開発に着手。
  • 1955年 - 株式会社五藤光学研究所として法人化。
  • 1959年 - 日本で初めてプラネタリウムの国産化に成功し、販売を開始。
  • 1968年 - 日本映画テレビ技術協会賞「全天映画および全天周映画の開発」。
  • 1981年 - 出身地である高知県に対して、60cm反射望遠鏡を寄贈。
  • 1982年 - 永眠。

参考文献

関連項目

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