五捨六入
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 01:06 UTC 版)
小数第一位が5以下ならば切り捨て、6以上ならば切り上げる丸めを「五捨六入」という。ただし、後述するように五捨六入は十進法と十二進法では異なり、十進法では「半数切り捨て」が五捨六入で、十二進法では「半数切り上げ」が五捨六入である。この節では、十進法で「半数切り捨て」を指す五捨六入について述べる。 0.4を足して切り捨てることで得られる。0.55が0へ丸められることから、五捨六入が最近接丸めではないことがわかる。端数がランダムなデータに対しは、やや強い負のバイアスがあるため、そのようなデータに対し五捨六入が使われることはまずない。 五捨六入が実用的なのは、端数が0.1の整数倍のみを取りうる場合に限られる。この場合の五捨六入は、0.1〜0.5で切り捨て、0.6〜0.9で切り上げ(0.5超0.6未満は発生しない)なので、最近接丸めの一種の五捨五超入と同じ結果となる。 例えば、麻雀のとあるローカルルールでは、最終的な得失点を五捨六入する。この場合の端数は常に0.1の整数倍(100の倍数を、1000の倍数に丸める)なので、丸め結果は五捨五超入である。 コンピュータでは、プロセッサによっては四捨五入と五捨六入を均等に使い分け、バイアスを0にする工夫がなされているものがある。
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