互酬性と対抗贈与
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/11 15:10 UTC 版)
交換関係の根源には「互酬性」と「贈与」が文化的にある。その均衡と不均衡をサーリンズは人類学的に示したが、ブルデューは「対抗贈与」としてAがBへこうしたならBはこう返して来るだろうと見込んで、AはBへの行為を決定するとした。例えば、部下が上司にお歳暮で、あまりに高価なものを贈ったり安価なものを贈ったなら無礼になり、何もしなかったなら不礼になる、そこで適度なものを選んで贈る。これが慣習的な実際行為でなされるとした。社会生活では、経済の等価交換だけがなされるのではないということだ。自分の地位と位置と対者の地位・位置を見極めて態度決定して物事のやりとりをしている。商品関係だけで物事はなされていない、資本関係が作用している。
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