二手すき・N手すき
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/01 16:46 UTC 版)
攻める側が次に一手指せば必至、または詰めろになる状態を、二手すき(にてすき、二手透きとも)という。 また相手が何もしない(実際の将棋ではパスができないのでこの状況はありえないが)と仮定して、N手(このうち王手は最終手のみで、これが即詰み手順の第1手となる)で敵玉を即詰みの筋に入れられる状態、つまりN-1手の王手以外の手で詰めろがかかる状態をN手すきという。ただし実戦的には3手すき以上はあまり用いられない用語である。即詰みはいわば「0手すき」である。 理論上、将棋の平手の初期局面は「7手すき」である。後手が何もしないと仮定すれば、▲2六歩▲2五歩▲2四歩▲2三歩成▲2二と▲3一との6手で詰めろがかかり、▲4一とで後手玉が即詰みの筋に入るからである。以下△同玉は▲2一飛成△5二玉▲3二竜△5一玉▲4一金まで7手詰め、△5二玉は▲2二飛成△4一玉▲2一竜以下同様に9手詰め、△6二玉は▲2二飛成△5二金▲同竜△同玉▲5一金△6二玉▲5二金打△7二玉▲6一銀まで11手詰めとなる。
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