二十角館の首なし死体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/23 16:40 UTC 版)
原題は「二十角馆的无头尸」(二十角館的無頭屍)。御手洗熊猫の推理小説での処女作。短編集『御手洗濁的流浪』では1番目に収録されている。ジョン・ディクスン・カーの『三つの棺』を読んだ後に構想を得たものだという。解決編の前に、「読者への挑戦」が置かれており、事件解決の鍵はすべて本文中に記されていることが読者に向けて宣言される。 あらすじ 本格推理小説マニアの宮川は、ひょんなことから映画監督の鴉城仙冬と知り合う。鴉城は、原作に大胆な脚色を加えたミステリー映画を撮る監督として知られており、現在は綾辻行人の『十角館の殺人』を原作にした映画『二十角館の時空転倒』(二十角馆的时空倒置)を準備中だという。ある日、宮川は鴉城に誘われ、撮影のために北海道のオホーツク山に建てられた二十角館に向かう。そして、二十角館の中で俳優が拳銃自殺をする瞬間を目撃する。さらに翌日、首なし死体が発見される…。現場検証の場にふらりと現れたのは、島田荘司が御手洗潔のモデルにしたといわれている有名な「御手洗濁」だった。果たして彼は、この謎が解けるのか…?
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