二十日鼠と人間とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 芸術・創作物 > 映画 > 映画作品 > 二十日鼠と人間の意味・解説 

はつかねずみとにんげん【二十日鼠と人間】

読み方:はつかねずみとにんげん

原題Of Mice and Menスタインベック小説1937年刊。大恐慌時代カリフォルニア舞台に、出稼ぎ労働者悲劇を描く。1939年1992年映画化もされている。


二十日鼠と人間

作者平山夢明

収載図書いま、殺りにゆきます 2
出版社英知出版
刊行年月2007.1
シリーズ名英知文庫

収載図書いま、殺りにゆきます 2
出版社情報センター出版局
刊行年月2007.9


二十日鼠と人間

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/07 08:22 UTC 版)

二十日鼠と人間
Of Mice and Men
初版カバー
作者 ジョン・スタインベック
アメリカ合衆国
言語 英語
ウィキポータル 文学 ポータル 書物
テンプレートを表示


二十日鼠と人間』(はつかねずみとにんげん、Of Mice and Men)は、1937年に出版されたジョン・スタインベック小説世界大恐慌時のカリフォルニア州が舞台で、2人の出稼ぎ労働者ジョージとレニーの悲劇の物語である。題名は、スコットランドの詩人ロバート・バーンズの「To a Mouse」という詩から引用されている。

概要

『二十日鼠と人間』は、スタインベック自身の季節労働者としての経験がベースとなっていて、物語の舞台はカリフォルニア州ソレダードから少し離れた大農場である。著者はこの作品を、演劇を意識した初の作品として位置づけている。また当初、スタインベックはこの物語のタイトルを「Something That Happened」としていたが、バーンズの1785年に発表された「巣を農夫の鋤で破壊されたねずみ」の悲劇をうたった詩「To a Mouse」に感化され、この詩の一節をタイトルとした。

ストーリー

1930年代、 大恐慌時代のカリフォルニア州。いつか自分たちの農場を持つという夢を持つ移動労働者、ジョージとレニーはいつも一緒に行動している。しかし、頭の回転が悪い大男のレニーがいつも問題を起こすため1つの場に居つくことができず、数々の農場を渡り歩く羽目になる。

そんな2人がたどり着いた新たな働き口で、働き者で賢いスリム、農場主の息子のカーリー、若さと美貌を兼ね備えるカーリーの妻、下品で無神経なカールソン、多額の貯金を持つ片手が無く孤独な老人キャンディ、黒人であるがために賢くとも馬小屋に住まわされているクルックス等に出会い、生活を共にしてゆく。

ジョージはいつもレニーに彼の夢を語っていた。そしてある日、キャンディの右手を失った際の資産によって、ジョージとレニーの夢が現実味を増す。しかし夢の実現を前に、2人に悲劇が訪れる。この時代の貧しい労働者たちの境遇と、レニーの無邪気さが物語の中心に据えられている。

登場人物

ジョージ・ミルトン (George Milton)
小柄で頭の回転の速い季節労働者。2人の主人公の1人。レニーの伯母クララから知能の低い甥レニーの面倒を見るように頼まれる。レニーの親友、一番の理解者でありレニーとともに自分たちの農場を買うという夢を持つ反面、レニーのいない自由な生活を夢見る。
レニー・スモール (Lennie Small)
名前に反する巨大な体と子供と同程度の知能を持ち合わせた男で、ジョージとともに旅をする労働者。小動物の毛皮などやわらかいものをなでるのをひどく好むが、その強大な力ゆえなでていた動物をいつも殺してしまう。夢はジョージと共に牧場を手に入れ、そこでウサギをたくさん飼育すること。
カーリー (Curley)
ボスの息子でボクシングの元ライト級準優勝者。気が短く、小男ならではのコンプレックスをレニーにぶつける。ジョージたちの来る2週間前に嫁をもらった。
キャンディー (Candy)
右手首から先の無い老人。老犬を飼っているが、周りからは良い顔をされない。
スミッティー (Smitty)
ジョージとレニーが来る以前に農場で働いていたが、ある日突然仕事をやめた。
カーリーの妻 (Curley's wife)
若く美しく、そして魅力的であり、物語に登場する唯一の女性。何時も男性の気を引こうとするため、カーリーにはいい顔をされない。もともと映画に出ることが夢だったが、母親の反対で夢を果たせなかった。カーリーの妻であるが母親の元を去るために結婚したため、カーリーのことを愛してはいない。
スリム (Slim)
農場の労働者のリーダー格。賢く落ち着きがあるため、周りからは頼りにされている。サラという名のメス犬を飼っている。
クルックス (Crooks)
幼少期、馬に蹴られたため背中の曲がった黒人。読書家。ボスやカーリーの妻から怒りの捌け口にされる毎日を送る。
カールソン (Carlson)
品が無く粗野な労働者。キャンディーの飼っていた犬を、持っていた銃で撃ち殺す。
ウィット (Whit)
労働者の一人で、ジョージとカードをしたりする。
ボス (The Boss)
農場の持ち主でカーリーの父親。労働者たちからは悪く思われていないが、クルックスには黒人であるがゆえの差別を辞さない。
クララ叔母さん (Aunt Clara)
レニーの叔母でレニーの恩人。彼女が死んだことにより、二人は一緒に農場を渡り歩くことになる。

主な訳書

映画化




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「二十日鼠と人間」の関連用語

二十日鼠と人間のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



二十日鼠と人間のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの二十日鼠と人間 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS