二十五菩薩像
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/03 14:15 UTC 版)
宝篋印塔(伝多田満仲墓)からさらに芦の湯方面に進んだところにある、全部で26体の磨崖仏群。国道1号の西側にある安山岩の岩塊の東・南・西面の各所に龕をうがって23体が刻まれるほか、国道を挟んで東側の岩にも3体が刻まれている。「二十五菩薩」とは、浄土教系仏画等で西方極楽浄土から来迎する阿弥陀如来に随侍する観音菩薩、勢至菩薩など25体の菩薩群像を指すのが通例であるが、元箱根の二十五菩薩像は大部分が地蔵菩薩像で構成されている。群像中には阿弥陀如来立像1体、供養菩薩立像1体を含むが、他の24体はすべて地蔵菩薩立像である。4か所に銘があり、永仁元年および同3年(1293・1295年)の年紀がある。像高は西側の岩塊の西面にある阿弥陀如来立像がもっとも高く、約98cm、最小の像は約21cmである。
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