事実の改変
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 09:58 UTC 版)
(劇中)李秀賢が日本で日本人の恋人(役名:星野ユリ)を作っていた。 (事実)星野ユリとその父親は架空人物で、星野の父親が韓国嫌いという設定も創作であり、花堂監督もキネマ旬報のインタビューでそこはフィクションだと認めている。 (劇中)李秀賢はタクシーにはねられたが、タクシーの乗客は「早く車を出せ」と運転手に命令し、運転手は逃げる。周りの人間は李を助けない。 (事実)李はタクシーにはねられた後、タクシーの乗客が介抱した。警察署でタクシー運転手と話し合いをするが、自分の日本語があまり通じなかった事や、右腕を骨折したのに保険金が下りなかった事、タクシー運転手が詫びていない事が不満だったと語っている。 (劇中)日本人の救援者である関根史郎を全く取り上げていない。 (事実)花堂監督は遺族が「そっとしておいてほしい」と断ったために、関根史郎については全く劇中で取り上げなかったと弁明している。最後に「李秀賢さんと関根史郎さんに捧ぐ」とのクレジットが挿入されている。しかし、関根の恩師である写真家の熊切圭介は、協力依頼が一切なかったとしている。 花堂監督自身は「(この映画は)ドキュメンタリーではない。彼(李)の行動を知ったときの感動や彼が発したメッセージを伝えたかった」としている。
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