乳酸菌LS1とは? わかりやすく解説

乳酸菌LS1

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/25 15:14 UTC 版)

ラクトバシラス・サリバリウス
分類
ドメイン : 細菌 Bacteria
: グラム陽性菌門 Firmicutes
: バシラス綱 Bacilli
: ラクトバシラス目 Lactobacillales
: ラクトバシラス科 Lactobacillaceae
: ラクトバシラス属 Lactobacillus
: ラクトバシラス・サリバリウス
Lactobacillus salivarius
学名
Lactobacillus salivarius
Rogosa et al. 1953

乳酸菌LS1(にゅうさんきん エルエスワン)(= Lactobacillus salivarius TI2711) は、東海大学医学部感染症研究室 古賀泰裕教授のグループにより健康なヒトの口腔内から分離された乳酸菌である。口腔内の悪玉菌である歯周病原菌を抑制し、口腔内細菌叢を正常化する善玉菌としての働きを持つ。以下に述べるとおり安全性と歯周病原細菌に対する有効性や口臭減少効果が認められており、プロバイオティクスとして株式会社湖池屋の販売する『乳酸菌LS1』に使用されている。

安全性

乳酸菌の産生する乳酸う蝕の原因になる可能性があることから、乳酸菌を口腔内で使用するには注意が必要である。しかし、乳酸菌LS1は以下の点よりう蝕に対してや食品としての安全性が確認されている。

  1. 日本細菌学会バイオセイフティ-レベルでレベル1、「ヒトに疾病を起こし、或は動物に獣医学的に重要な疾病を起こす可能性のないもの」でかつ「日和見感染の可能性のない菌」に分類されている。
  2. LS1は酸に弱く、自ら産生する酸によって死滅する性質を持っている。
  3. 動物実験、及びヒト臨床試験(100例以上)でう蝕の発生や進行が起こらないことを確認している。

in vitro試験

LS1と歯周病原菌Porphyromonas gingivalisの初期菌数をともに1





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