乳癌治療でのホルモンとの併用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/25 07:17 UTC 版)
「ゾレドロン酸」の記事における「乳癌治療でのホルモンとの併用」の解説
閉経前女性の内分泌応答性早期乳癌に対する臨床試験(ABCSG-12試験)の結果、アナストロゾールとゾレドロン酸を併用した患者群で無病生存期間(Disease-Free Survival、DFS)が延長した。AZURE試験のデータを後付解析した結果、特にエストロゲンが減少していた患者で、DFSが延長していた事が明らかにされた。 アロマターゼ阻害薬(英語版)関連骨量減少の予防を目的にゾレドロン酸を投与した臨床試験をメタ・アナリシスした結果、癌増悪の減少が観察された。早期のホルモン受容体陽性乳癌のアジュバント療法についての臨床試験では、ホルモン治療中、特にゾレドロン酸を併用した場合に骨その他部位での疾患増悪が減少することを示した。多くの臨床試験、in vitro 非臨床試験、in vivo 前臨床試験で、ビスホスホネートの抗腫瘍活性とその作用機序の研究が進んでいる。実施中の大規模臨床試験には、NSABP試験B-34、NATAN試験、SWOG-S0307試験がある。2010年の米国のレビューでは、『閉経前女性のホルモン受容体陽性早期乳癌にゾレドロン酸を6ヶ月毎に4mgを点滴静注で追加投与することは、医療制度全体に有益な影響を与える』とした。
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