乗継割引に伴う運賃の逆転現象
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 19:50 UTC 版)
「あいの風とやま鉄道」の記事における「乗継割引に伴う運賃の逆転現象」の解説
2015年3月のあいの風とやま鉄道開業時点で、あいの風とやま鉄道線越中大門駅と、氷見線越中中川駅・城端線新高岡駅相互間は本来の運賃はあいの風とやま鉄道線の210円とJR線区間の140円を合算した350円であった(いずれも当時の運賃、以下同様)が、乗継割引の適用により、あいの風とやま鉄道線の区間が80円引き、JR線の区間が70円引きとなり、実際に支払う運賃は200円であった。 これは、高岡駅 - 越中大門駅相互間(3.6km)の本来の運賃210円よりも低廉となり、越中大門駅から乗車した場合、乗継割引が受けられる越中中川駅や新高岡駅の運賃よりも、その手前にある高岡駅の運賃が高くなるという逆転現象が生じていた。 同様の現象はこのほか、西高岡駅 - 越中中川駅・新高岡駅相互間と西高岡駅 - 高岡駅間相互間(5.6km)の小児運賃でも見られ、前者がJRの制度に合わせ割引後の大人運賃210円から半額・10円未満切り下げとして、100円となるのに対し、後者が110円(大人運賃210円から半額・10円未満切り上げ)となっていた。 その後、ICOCAのエリアを城端線高岡駅 - 新高岡駅間に拡大した2017年(平成29年)4月15日に、あいの風とやま鉄道が当該区間に特定運賃を設定したことで、逆転現象は解消され、2018年(平成30年)の高岡やぶなみ駅開業時にも同様の現象が発生する区間に特定運賃を設定している。 2019年10月1日改定運賃では乗継割引に伴う運賃の逆転現象が解消されたため設定がなくなり、通常の普通運賃が適用されている。 特定運賃(2018年3月17日時点)区間キロ程(km)運賃(円、括弧内小児)備考普通特定高岡やぶなみ - 高岡 2.6 160(80) 150(70) 2018年(平成30年)3月17日より 高岡 - 越中大門 3.7 210(110) 200(100) 西高岡 - 高岡 5.3 (110) (100) 小児運賃のみ。大人運賃210円
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