久里実験漫画工房とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 久里実験漫画工房の意味・解説 

久里実験漫画工房

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/22 15:26 UTC 版)

久里実験漫画工房(くりじっけんまんがこうぼう)は、かつて存在した日本アニメ制作会社。創業者は久里洋二

略歴

1958年、読売新聞社会部の嘱託としてカット製作に従事[1]するかたわら、自身のアトリエ「久里実験漫画工房」を設立し、『久里洋二漫画集』を自費出版[1]。久里洋二は用紙や製本素材選び、印刷業者・製本業者への搬入、配本をすべてひとりで行った[2]。久里は同作で第4回文藝春秋漫画賞を受賞した。

1960年、「久里実験漫画工房映画部」を設立し、アニメーションの自主制作を開始[1]。映画祭への出品や、テレビ番組・テレビCMなどへの提供を数多く行い、多数の賞を受賞した(後述)。1971年、久里には日本アニメーション協会の設立メンバーとなる[3]

アニメ作品

下記のいくつかはDVD「久里洋二作品集」(ジェネオン・エンタテインメント 2002年)のほか、鯖江市「まなべの館」の常設展示[4]で見ることができる。

映画祭出品作品など

  • 二匹のサンマ(白黒版:1960年 カラー版:1968年)
  • ファッション(1960年)
  • 切手の幻想(1960年)
  • 人間動物園(1962年)
  • LOVE(1963年)
  • ゼロの発見(1963年)
  • あっちはこっち(1963年)
  • 軌跡(1963年)
  • ザ・ボタン(1963年)
  • 椅子(1964年)
  • AOS(1964年)
  • 男と女と犬(1964年)
  • 隣の野郎(1965年)
  • 窓(1965年)
  • 殺人狂時代(オリジナル版:1965年 海外版:1967年)
  • さむらい(1966年)
  • 部屋(1967年)
  • 花(1967年)
  • あなたはなにを考えているの(1967年)
  • ケメ子のLOVE(1968年)
  • G線上の悲劇(1969年)
  • 世界はわがもの(1969年)
  • 寄生虫の一夜(1972年)
  • ザ・バスルーム(1972年)
  • IMUS(1973年)
  • POP(1974年)
  • 木の上の生活(1974年)
  • フロイトの木(1974年)
  • 人口爆発(1976年)
  • 進化(1976年)
  • MANGA(1977年)

『みんなのうた』への映像提供

久里は日本放送協会(NHK)のテレビ番組『みんなのうた』の楽曲映像を、放送開始当初から1970年代前半まで多く手掛けた。

無印は映像がNHKに現存する曲。▲は映像現存が確認されていない曲。△は映像資料が現存しないが、水星社編集の『みんなのうた』楽譜集(音楽之友社)に映像の一部が掲載されている曲。

その他のアニメーション作品

他の人が作ったアニメーション(久里洋二ない)

関連人物

脚注

  1. ^ a b c Yoji Kuri Biographyクリワールドアート
  2. ^ 峯島正行『ナンセンスに賭ける』(青蛙房、1992年)pp.97-103
  3. ^ まなべの館(博物館)常設展 クリヨウジ 鯖江市
  4. ^ まなべの館(博物館)常設展 鯖江市
  5. ^ 久里洋二』 - コトバンク
  6. ^ a b GEORAMA2017­-18 presents 2018 チャネリング・ウィズ・ミスター・クリヨウジ WWW、2018年6月19日

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  久里実験漫画工房のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「久里実験漫画工房」の関連用語

久里実験漫画工房のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



久里実験漫画工房のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの久里実験漫画工房 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS