主題・概要
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 04:40 UTC 版)
「女神 (三島由紀夫の小説)」の記事における「主題・概要」の解説
三島由紀夫は『女神』連載にあたり次のように述べている。 「永遠の女性」といふものに対する男の考へ方は、わがままなものである。いくら幻滅してもうまない。女性の側からみれば「永遠の女性」に見立てられた女は、くすぐつたくもあり迷惑でもあらう。私はさういふ男の理想と、女の現実の食ひちがひをゑがくために、このやうなケースが、ちよつと悲劇的なまでに極端な形になつた物語を語らうと思ふ。この女主人公は、完全無欠、男でいふならスーパー・マンの如きもので、スーパー・ウーマンともいはうか。しかし彼女の側から描かれたこの人生は、迷惑とか、くすぐつたさをとほり越して、どうしやうもない窮地に追ひこまれてゆくのである。 — 三島由紀夫「『女神』――次号からの連載小説」 なお、『女神』は、初出誌と初版単行本刊行の間に大幅な書き換えがなされ、後半のあらすじが変更された。いつも初出誌で、ほとんど決定稿となっている大半の三島作品の中で、唯一の例外作品である。
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