主な助演者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/01 23:56 UTC 版)
「石坂浩二の金田一耕助シリーズ」の記事における「主な助演者」の解説
金田一以外のレギュラー登場人物として、加藤武演じる等々力警部ほかの役名による警察幹部がいる。仕草や口癖がすべて共通する同一キャラクターだが、金田一とは毎回初対面の別人という設定になっており、ラスト近くにはさりげない友情が芽生えながらも次作では「君は誰だね。 探偵? フン」を繰りかえすことになる。「よし、わかった!」というのを口癖とし、それに続いて、直前に判明した事実のみに基づいて他の事実を無視した推理で犯人や動機などを決めつける発言をするのが定番になっている。 加藤武演じる警察幹部の印象的な定番演技として、粉薬(胃腸薬)を飲んでは吹き出すシーンがある。この粉薬は「龍角散」に森永乳業のコーヒー用クリーミングパウダー「クリープ」を混ぜたものである。これは龍角散のみだと吹き出したとき粒子が細かくはっきり映らないので、クリープを混ぜたためである。 加藤武のほかにも、坂口良子、草笛光子、大滝秀治、小林昭二、三木のり平、三谷昇、辻萬長といったレギュラー系出演者がいるが、いずれも各作品で金田一と初対面という設定であり、シリーズを通して最初から金田一の知人として登場するのは第2作の磯川警部と最終作の推理作家(横溝正史)のみである。市川は後年のキネマ旬報インタビューで金田一を「神様」として位置づけている。また、石坂はそれより早く同作のキネマ旬報誌特集に「金田一はコロス(ギリシャ悲劇で進行役を司どる合唱隊)なのだ」というエッセイを寄せている。金田一は出自係累不明の孤独な狂言回しに徹しながらも、毎回ほのぼのとしたやりとりが展開される。
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