中国・秦漢代
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荀子の弟子としては、韓非・李斯・浮丘伯・陳囂・張蒼などが記録に現れる。韓非・李斯は荀子の統治思想を批判的に継承した。韓非・李斯は、外的規範である「礼」の思想をさらに進めて「法」による人間の制御を説き、韓非は法家思想の大成者となり、李斯は法家の実務の完成者となった。ただし、「法家思想」そのものは荀子や韓非の生まれる前から存在しており、荀子の思想から法家思想が誕生した、というのは誤りである。 浮丘伯は漢代に『詩経』の伝承の一である魯詩を伝えた申公の師である。張蒼は漢代初期の丞相であり、『経典釈文叙録』によればその学を荀子に学んだ。荀子の学が漢学に影響したものははなはだ大きく、『詩経』『書経』『春秋』の三学のごときは荀子の伝承に出たものである、荀子の名声は、漢代の儒者において大きかった。
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