中古音における声調
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/04 10:20 UTC 版)
四声という名称は、六朝時代、南斉・梁の沈約(441年~513年)らが中国語に声調があることに気づき、平・上・去・入と名づけたことに始まるとされる。『梁書』沈約伝には沈約が『四声譜』を作ったとあり、梁の武帝が周捨に「四声とは何か」と質問し、「天子聖哲」(天は平声、子は上声、聖は去声、哲は入声)と答えたエピソードが載っている。平・上・去・入とは内容を指す言葉ではなく、その代表字である。ただし、全濁上声の去声への流入(濁上変去)の結果、現在の多くの中国語方言で「上」字は去声で発音される。このため習慣的に声調を表すときのみ「上」を上声で読む(普通話では shǎng)。
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