中井哲之とは? わかりやすく解説

中井哲之

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/24 16:52 UTC 版)

中井 哲之
基本情報
国籍 日本
出身地 広島県廿日市市
生年月日 (1962-07-06) 1962年7月6日(63歳)
選手情報
ポジション 内野手
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
選手歴
監督・コーチ歴
  • 広陵高等学校
  • 広陵高等学校女子硬式野球部(総監督・非登録者[1]

中井 哲之(なかい てつゆき、1962年7月6日 - )は広島県廿日市市出身の高校野球指導者広陵高等学校硬式野球部元監督、社会科教諭。

人物・概要

広陵高校3年の1980年、第52回選抜高等学校野球大会に1番遊撃手として、第62回全国高等学校野球選手権大会は1番三塁手として出場。この年広陵は、ロッキングモーションのアンダースローで話題を呼んだ渡辺一博と原伸次(元広島)のバッテリーで優勝候補の一角に挙げられたが、春は準決勝で中西清起らの高知商業に、夏は準々決勝で藤本博史らのいた天理高校に敗れた。中井も園川一美九州学院)ら全試合で好投手とあたったため、6試合でヒット5本と振るわなかったが、ノーサインで盗塁を許された俊足で効果的な盗塁を何度か決めた。

大阪商業大学を経て1985年、母校・広陵高校の商業科教諭となり野球部コーチに就任。1990年4月、野球部監督に27歳で就任。翌1991年春の選抜で同校を65年ぶりの優勝に導いた。決勝では松商学園高のエース・上田佳範(元中日)を打ち込んだ。

2003年春には西村健太朗巨人)、白濱裕太広島)、上本博紀阪神)らを擁して再び全国制覇した。

2007年夏の甲子園、選抜優勝の常葉菊川を準決勝で下して決勝まで進出。80年前と40年前に果たせなかった夏の全国制覇に挑むが、決勝戦の対佐賀北高戦でエースの野村祐輔広島)が押し出し四球の直後に逆転満塁本塁打を打たれ、敗れた。 なお、この試合後に審判の判定を批判する発言を行ったために中井は高野連から厳重注意処分を受けた[2]

2021年4月、広陵高校女子硬式野球部の総監督に兼任で就任することが発表された[3](ただし高野連の野球憲章の規定[1][注 1]により、別組織の所属である女子野球部には登録しておらず、他の担当教諭が監督やコーチを務めており、校内の独自的な立場である[4])。

2025年8月、夏の甲子園出場に導き、1回戦を突破するも、部員の暴力騒動により大会途中で出場を辞退。広陵高校は同月21日に中井の監督退任を発表した[5]。また、同部は中井の長男である中井惇一が部長を務めていたが、部長も交代となる[6]

主な教え子

甲子園での成績

  • 春:出場14回・24勝12敗1分け・勝率.667・優勝2回
  • 夏:出場10回・16勝9敗・勝率.640・準優勝2回
  • 通算:出場24回・40勝21敗1分け・勝率.656・優勝2回・準優勝2回

キャリア・経歴

脚注

注釈

  1. ^ 女子高校・硬式野球の統括組織である「全国高等学校女子硬式野球連盟」と男子・高野連は運営上において全く関係の無い組織である。

出典

  1. ^ a b 日本学生野球憲章”. 公益財団法人 日本高等学校野球連盟. 2025年8月8日閲覧。
  2. ^ 野村 甲子園リベンジ勝 07年夏“がばい佐賀北”に負けた決勝以来”. スポニチ Sponichi Annex (2013年8月30日). 2013年9月2日閲覧。
  3. ^ 広陵中井監督が同校女子野球部の総監督に就任「魅力的な選手たち育てたい」日刊スポーツ 2021年4月19日
  4. ^ 女子野球全国大会ホームページ - 全国高等学校女子硬式野球連盟 (2025年8月8日閲覧)
  5. ^ 広陵高校野球部の中井哲之監督が退任、部長も交代 夏の甲子園辞退」『日本経済新聞』2025年8月21日。2025年8月21日閲覧
  6. ^ 広陵が中井監督の交代発表 後任に松本健吾氏 長男・惇一部長も交代」『毎日新聞』2025年8月21日。2025年8月21日閲覧

関連項目





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