両親媒性物質とミセルとは? わかりやすく解説

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両親媒性物質とミセル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/21 06:12 UTC 版)

エマルション」の記事における「両親媒性物質とミセル」の解説

一般にと油のように相互に混ざり合わない液体は、界面張力大きいので液滴状に分散しても滴が合体することによって界面面積小さくする作用働いて最終的に二つの層に分離する分子構造のある部分異な部分混ざり合わない溶媒分散系に対して親和性をもつ物質両親媒性物質と呼ぶ。分散系両親媒性物質添加すると、この物質それぞれの溶媒配向界面覆い尽くすように分布する一方物質混ざり合わない液体のうちの一方または両親媒性物質、またはその混合物)が粒状会合し異な分子層状分布し)ている構造を「ミセル (micelle)」と呼び両親媒性物質ミセル形成する液滴分散系安定化する。 両親媒性物質分布することによって界面張力低下し、特にイオン性物質場合電気二重層形成して液滴間に静電反発力が働くなど、界面保護するように作用するので、分散系液滴安定化する。 たとえば石鹸など陰イオン系界面活性剤疎水性基を油滴側、カルボキシレートアニオン基を側に向けて界面配向することで油を可溶化する。一方、カルボキシレートアニオン基の負電荷分極した引き付けアニオン電荷分極した水の電荷から構成される電気二重層形成する。これによって油滴表面には同種の電荷存在するので油滴どうしは反発しエマルション安定する

※この「両親媒性物質とミセル」の解説は、「エマルション」の解説の一部です。
「両親媒性物質とミセル」を含む「エマルション」の記事については、「エマルション」の概要を参照ください。

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