不変性原理とは? わかりやすく解説

不変性原理

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/05 07:36 UTC 版)

マリアヴァン解析」の記事における「不変性原理」の解説

実数全体の上での通常のルベーグ積分の不変性原理は、すなわち任意の実数εと可積分関数fに関して、次が成り立つことを意味する。 ∫ − ∞ ∞ f ( x ) d λ ( x ) = ∫ − ∞ ∞ f ( x + ε ) d λ ( x ) {\displaystyle \int _{-\infty }^{\infty }f(x)\,d\lambda (x)=\int _{-\infty }^{\infty }f(x+\varepsilon )\,d\lambda (x)} したがって、 ∫ − ∞ ∞ f ′ ( x ) d λ ( x ) = 0. {\displaystyle \int _{-\infty }^{\infty }f'(x)\,d\lambda (x)=0.} ここからf=ghとすると、次が成り立つため、部分積分の公式が示される。 0 = ∫ − ∞ ∞ f ′ d λ = ∫ − ∞ ∞ ( g h ) ′ d λ = ∫ − ∞ ∞ g h ′ d λ + ∫ − ∞ ∞ g ′ h d λ . {\displaystyle 0=\int _{-\infty }^{\infty }f'\,d\lambda =\int _{-\infty }^{\infty }(gh)'\,d\lambda =\int _{-\infty }^{\infty }gh'\,d\lambda +\int _{-\infty }^{\infty }g'h\,d\lambda .} 同様の考えは、Cameron-Martin-Girsanovの方向沿った確率解析において応用することができる。実際にh s {\displaystyle h_{s}} を二乗可積分である予測可能な過程であるとし、以下を仮定する。 φ ( t ) = ∫ 0 t h s d s . {\displaystyle \varphi (t)=\int _{0}^{t}h_{s}\,ds.} X {\displaystyle X} が ウィーナー過程であるならば、Girsanovの定理により次の不変原理アナロジー得られる。 E ( F ( X + ε φ ) ) = E [ F ( X ) exp ⁡ ( ε ∫ 0 1 h s d X s1 2 ε 2 ∫ 0 1 h s 2 d s ) ] . {\displaystyle E(F(X+\varepsilon \varphi ))=E\left[F(X)\exp \left(\varepsilon \int _{0}^{1}h_{s}\,dX_{s}-{\frac {1}{2}}\varepsilon ^{2}\int _{0}^{1}h_{s}^{2}\,ds\right)\right].} εに関して両側微分し、ε=0評価すると、次の部分積分の公式を得る。 E ( ⟨ D F ( X ) , φ ⟩ ) = E [ F ( X )0 1 h s d X s ] . {\displaystyle E(\langle DF(X),\varphi \rangle )=E{\Bigl [}F(X)\int _{0}^{1}h_{s}\,dX_{s}{\Bigr ]}.} ここで、左辺は、 方向 φ {\displaystyle \varphi } での確率変数 F {\displaystyle F} の マリアヴァン微分であり、右辺出てくる積分伊藤積分であると解釈される

※この「不変性原理」の解説は、「マリアヴァン解析」の解説の一部です。
「不変性原理」を含む「マリアヴァン解析」の記事については、「マリアヴァン解析」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「不変性原理」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


このページでは「ウィキペディア小見出し辞書」から不変性原理を検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書から不変性原理を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書から不変性原理 を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「不変性原理」の関連用語

不変性原理のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



不変性原理のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのマリアヴァン解析 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS