下顎骨の歯槽部
【英】:Pars alveolaris,Alveolar part of mandible
歯槽部は上顎骨の歯槽突起に対応する。この部の弯曲度は下顎体の中部および下縁のそれより強く、そのためにこの上にならぶ歯槽(成人では左右合わせて16)の後端に近いものは下顎底に比較して内側に寄る。歯槽の列が歯槽弓をつくること、槽間中隔、根間中隔、歯槽隆起(切歯の歯槽隆起から口輪筋の一部、第2,第3大臼歯のそれから頬筋の一部が起こる)などをみることは上顎骨の歯槽部と同じである。ただし、窩gかうの大臼歯は2根であるから、根管中隔は歯槽内を前後に2分する1枚の骨板として認められる。歯槽部は前方の切歯部では幅が狭く、後方の歯槽部では幅が広い。第2大臼歯歯槽より後方は、下顎枝の内面につづく傾斜した三角形の骨面(臼後三角)がのこされるが、ここに第3大臼歯(智歯)が生ずれば狭くなる。
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