上顎骨と歯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 03:45 UTC 版)
前上顎骨・鼻骨・前前頭骨がなす縫合線ははっきりとは確認されない。顎の辺縁部としては左上顎骨のみが発見されている。13断片に損壊した状態で発見されたため、縦に割れて失われた部位もあるが、歯を持つ部分は完全に保存されており、その長さは430ミリメートルである。上顎骨は前方が丸く、第12歯の根元で最も太く、後方で細くなって末端を迎える。また、頬側縁の10ミリメートル上に8つの孔が存在する。 上顎骨には11本の歯と4つの歯槽が確認されている。上顎骨前方の歯は細長く、中央で最大の大きさになり、顎の奥に向かうにつれ小さくなる。第1、第4、第8歯の位置には生え変わりの歯が存在し、第6歯には歯を収容するための浅い窪みが見られる。第3、第10、第13、第14歯の位置には歯槽だけがあり、この個体が死んだ後に歯が抜け落ちたと考えられている。
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