上顎前突症との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/17 18:31 UTC 版)
歯科においては、上顎前突症には、骨格性のものと歯性のものがあり、「上顎が大きいことによるもの」、「下顎が小さいことによるもの(相対的なもの)」、「歯だけが出っ張っているもの」があると定義し、これが出っ歯の原因として矯正治療の対象とするが、実際に咀嚼や発音に支障をきたす例は稀で、疾病というより主として美容上の理由で行なわれる。 形質人類学では、個人もしくは人種において歯槽部の傾斜・前突が著しい形質と捉え、異常なものとはしない。すなわち、突出の度合いが大き過ぎたり方向が歪んでいて、摂食や発音に不都合や障害をきたす場合は治療を要するが、大部分の出っ歯は障害が見られず、単なる個体差であって、異常や病的とはみなさない。以下に説明するように歴史時代において日本人はほとんどが出っ歯であった事がわかっており、出っ歯を病的あるいは異常とみなすと、過去の日本人全体が病的・異常であったという結論になりかねない。
※この「上顎前突症との関係」の解説は、「出っ歯」の解説の一部です。
「上顎前突症との関係」を含む「出っ歯」の記事については、「出っ歯」の概要を参照ください。
- 上顎前突症との関係のページへのリンク