三重複合体機構
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 07:46 UTC 版)
このタイプの酵素では基質が2つとも同時に酵素に結合し、E-A-B という三重の複合体を作る。基質結合の順序は、決まっていない場合 (random-order) と決まっている場合 (ordered) がある。三重複合体機構を持つ酵素について、A の濃度を固定して B の濃度 [S] に対する v のグラフをラインウィーバー=バークプロットで描く。A の濃度を変えてグラフを何本か描くと、これらの直線は一点で交わる。 三重複合体機構を持つ酵素の例としては、グルタチオン-S-トランスフェラーゼ、ジヒドロ葉酸還元酵素、DNAポリメラーゼが挙げられる。次のリンク先 (英語) は、ジヒドロ葉酸還元酵素やDNAポリメラーゼの反応機構を短いアニメーションで紹介している。
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