三菱4A9型エンジンとは? わかりやすく解説

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三菱・4A9型エンジン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/26 14:01 UTC 版)

三菱・4A9型エンジン
生産拠点 MDCパワー
(2004年 - 2007年)
三菱自動車工業
(2007年 - )
瀋陽航天三菱
(2009年 - )
製造期間 2004年 -
タイプ 直列4気筒DOHC16バルブ
排気量 1.3L
1.5L
1.6L
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三菱・4A9型エンジンは、三菱自動車工業直列4気筒ガソリンエンジンの系列である。2004年コルトに初搭載された。

概要

4A9のプロジェクトは三菱自動車とダイムラー・クライスラー(現・ダイムラー)の共同作業として開始され、三菱自動車はエンジンの開発を担当した。製造はダイムラーの子会社である(以前は三菱自動車との合弁企業であった)ドイツのMDCパワー社にて行われていたが、現在は京都市の三菱自動車パワートレイン製作所で行われている。 4A9型のメルセデス・ベンツにおける型式はM135となり、4A90がM135 E13、4A91がM135 E15となっている。

4A9は三菱自動車の直4エンジン系列では初めて高圧ダイキャストアルミ合金製シリンダーブロックを採用した。その他、アルミ合金製シリンダーヘッド、DOHC4バルブ構造および(吸気側のみ)MIVEC可変バルブ機構を採用している。また、カムシャフトは従来の4G1型のタイミングベルトに代わり、タイミングチェーンで駆動される。

バリエーション

4A90

シリンダー配置 直列4気筒DOHC 16バルブ MIVEC
排気量 1,332 cc
ボアピッチ 83.0 mm
ボア 75.0 mm
ストローク 75.4 mm
圧縮比 -
最高出力 70 kW(95 PS)/ 6,000 rpm
最高トルク 125 N·m(12.7 kgf·m)/ 4,000rpm
搭載車種

4A91

シリンダー配置 直列4気筒DOHC 16バルブ MIVEC
排気量 1,499 cc
ボアピッチ 83.0 mm
ボア 75.0 mm
ストローク 84.8 mm
圧縮比 10.0:1
最高出力 80 kW(109 PS)/ 6,000 rpm
90kW(122PS) / 6,250rpm[1]
最高トルク 145 N·m(14.7 kgf·m)/ 4,000rpm
160N·m (16.3 kgf·m)/ 3,800rpm[1]
搭載車種

4A92

シリンダー配置 直列4気筒DOHC 16バルブ MIVEC
排気量 1,590 cc
ボアピッチ -
ボア 75.0 mm
ストローク 90.0 mm
圧縮比 11.0:1
最高出力 86 kW(117 PS)/ 6,000 rpm
最高トルク 154 N·m(15.7 kgf·m)/ 4,000rpm
搭載車種

4A95TD

シリンダー配置 直列4気筒DVVTGDIターボ[2]
排気量 1,481 cc
ボア 74.7 mm
ストローク 84.5 mm
圧縮比 9.5:1
過給器 インタークーラー付きターボ
最高出力 127 kW(172 PS)/ 5,600 rpm
145 kW(197 PS)/ 5,600 rpm
最高トルク 260 N·m(26.4 kgf·m)/ 1,500-4,000rpm
285 N·m(29.0 kgf·m)/ 4,000rpm
搭載車種

脚注

  1. ^ a b スマート・フォーフォー1.5スポーツスタイル(500台限定・国内未導入モデル)にはブラバスによってチューニングされたエンジンが搭載された。それと同時に既存の1.5エンジンを同様の仕様にチューニングするSB3キットも販売された。主な内容はカムシャフトとECUの変更
  2. ^ 2021 T5 EVO speck

関連項目




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