三種の梵天
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 06:33 UTC 版)
三十三天という世界観は後代の観念であるとされている。 一つ目は、神々に対しての用いられ方としては、死んだ人々を神々と呼び、ある場合には、死んだ人々は梵天界に住している、と表現されている場合の、梵天である。 二つ目は、兜率天よりも上位の世界にあるとおもわれる梵天界である。三十三天の観念では、兜率天が梵天界の上にあるとされている。しかし、兜率天にいる霊でも、恐怖心から、いきなり地獄に堕ちる時があるとされる。 梵天界は、修行が進み、この世に還ることが無くなった人が行くときがあるとされる場合もある。この場合の梵天は、恐怖心を超えている境地に住していると考えられるので、六道輪廻のうちにある兜率天の上位に位置していると思われる。 三つめは、諸仏の中の「この世の主(世界の主)」の役目を持つ如来の住する世界を指す梵天界である。諸仏の教えという語があるように、諸仏の世界があり、そこの世界を指導する役目を持った如来がいるということが考えられる。ゴータマは、自然現象の背後には神の存在があると説いたとされている。そのような神的次元と通じている世界に、「この世の主(世界の主)」である梵天がいると解釈することができる。
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