三枚のケース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/12 00:57 UTC 版)
三枚のケースは奈良の十輪院の本堂正面にある(画像19)。十輪院の正面は五間、柱間寸法は中央の一間だけが9尺、他は全て7尺である。三枚のケースはその9尺の正面中央である。その両脇は普通に子持二枚組みである。この場合は桶、つまり上下の溝は障子2枚分である。両側の障子は室内から見て桶の外側、真ん中の障子は桶の内側で、両側の障子の柱側の縦框を溝幅に合わせる。真ん中の障子は左右どちらも桶の半分の幅である。そして通常はその左右に心張り棒を入れて真ん中の障子を外から開けられないようにしている。開けられるのは真ん中の障子だけで、そのときはどちらかの心張り棒を外し、そちらに開く。
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