三つの稿
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/10 15:47 UTC 版)
「弦楽四重奏曲第1番 (オネゲル)」の記事における「三つの稿」の解説
第1楽章はもっとも早くに成立したが、オネゲルは1917年7月の日付を記している。これは改稿が連続したためで、この楽章の作曲は1913年6月に始まり、1917年の夏に終わった。 第一稿と第二稿はどちらも263小節からなるが、最終稿は221小節である。初めの二つは根本的な差異は少ないものの、ほとんど全ての小節が修正されたり書き換えられたりしている。本物のポリフォニーを作り上げ、激しさを得るために反復音型や装飾音符を削り、付点のリズムやアクセント付けされた旋律を用いている。最終稿では42小節が削除され、古典的なソナタ形式に主題の登場が逆転した再現部が導入されており、これはオネゲルの手法において特徴的な要素である。
※この「三つの稿」の解説は、「弦楽四重奏曲第1番 (オネゲル)」の解説の一部です。
「三つの稿」を含む「弦楽四重奏曲第1番 (オネゲル)」の記事については、「弦楽四重奏曲第1番 (オネゲル)」の概要を参照ください。
- 三つの稿のページへのリンク