七・七・七・五という形式について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 14:28 UTC 版)
「都々逸」の記事における「七・七・七・五という形式について」の解説
今では、七・七・七・五という音律数自体が都々逸を指すほどだが、都々逸がこの形式のオリジナルというわけではない。都々逸節の元になったよしこの節や名古屋節の他にも、潮来節(いたこぶし)、投節(なげぶし)、弄斎節(ろうさいぶし)などの甚句形式の全国各種の民謡があげられる。 都々逸はこれらの古い唄や他の民謡の文句を取り込みながら全国に広まった。そのため、古くから歌われている有名なものの中にも別の俗謡等から拝借したと思われる歌詞がみられる。 例えば、 恋に焦がれて 鳴く蝉よりも 鳴かぬ蛍が 身を焦がす という歌は山家鳥虫歌にも所収されているし、松の葉にもその元歌らしき、 声にあらわれ なく虫よりも 言わで蛍の 身を焦がす という歌がある。 七・七・七・五はさらに(三・四)・(四・三)・(三・四)・五という音律数に分けられることが多い。この構成だと、最初と真中に休符を入れて四拍子の自然なリズムで読み下せる。 例えば、先の唄なら、 △こいに こがれて なくせみ よりも△ △なかぬ ほたるが みをこが す△△△ となる(△ が休符)。なお、この最初の休符は三味線の音を聞くため、との説がある。
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