一般国道の重用区間
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/03 07:03 UTC 版)
日本の国土に張り巡らされている一般国道網は、山岳地域や市街地など、その地域の地勢によっては複数の一般国道の路線どうしが同じ経路を通らざるをえない場合があり、そのような場所を路線別に複数の並行するルートを作る必要はなく、また経済的にも合理的ではないため、同じ道路を複数の国道で共有している。一般国道459路線ごとの延長を合計した総延長は7万7257キロメートル (km) あり、実延長の合計6万7427 kmを差し引いた9830 kmが重用区間の延長、すなわち重用延長である。国道では、わずかな区間を他の国道路線と経路を共有していることがほとんどであるが、なかには延長の半分以上を他の国道と重複している路線がある。 重用する路線の数は、必ずしも2本の路線とは限らず、3本や4本が重用している区間もある。その場所の自治体によっては路線番号ごとの国道標識を設置している場合もあるが、一般には路線番号が最も小さい路線の国道標識だけを設置しているところがほとんどである。 4本の国道が重用している場所の例新潟県魚沼市(国道17号・国道252号・国道291号・国道352号) 奈良県橿原市(国道24号・国道165号・国道166号・国道169号) 3本の国道が重用している場所の例秋田県由利本荘市(国道105号・国道107号・国道108号) 福島県南会津町(国道121号・国道352号・国道400号) 栃木県鹿沼市(国道121号・国道293号・国道352号) 愛知県新城市(国道257号・国道420号・国道473号) 岐阜県高山市(国道41号・国道158号・国道472号) 滋賀県長浜市(国道8号・国道303号・国道365号)
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