一水会_(美術団体)とは? わかりやすく解説

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一水会 (美術団体)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/16 06:04 UTC 版)

一水会(いっすいかい)は、日本美術団体。代表は山本耕造。堅実な写実的傾向を示す、日展の有力な支持団体[1]となっている。本部は埼玉県さいたま市浦和区北浦和5-3-3[1][2]

概要

1935年(昭和10年)、帝国美術院の改革が行われて、二科会から安井曾太郎石井柏亭有島生馬山下新太郎らが官選の形で会員に選出された[3]。旧来の帝国美術院の存在自体、二科会の方針とは相容れないものであったため、安井らは二科会を脱会せざるを得ない状況となった。

1936年(昭和11年)12月20日、二科会を脱会した前述の4人に小山敬三木下孝則木下義謙硲伊之助を加えた8名によって一水会が結成された。1937年11月26日-12月10日、一水会第1回展が、府美でひらかれ、作品は安井「肖像(深井肖五氏像)」「承徳の喇嘛廟」、山下新太郎「姉妹」など。

彼らは、会場芸術[4]を非とし、安価な様式化を排除した。

技術を重んじ、訓練することによって高雅なる芸術を尊重することを主張した。

会名の由来は、石井柏亭により「芥子園画伝」中の「十日一水五日一石」という語句から入念な作画態度を示すという意味で「一水会」と命名された[5]

毎秋公募展「一水会展」を行う。堅実で中庸をいく写実的作家が多い。

入選者など

脚注

  1. ^ a b 日本大百科全書(ニッポニカ)『一水会』 - コトバンク参照
  2. ^ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典『一水会』 - コトバンク
  3. ^ 帝国美術院の改組を閣議承認『大阪毎日新聞』昭和10年5月29日夕刊(『昭和ニュース事典第5巻 昭和10年-昭和11年』本編p410 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
  4. ^ 展覧会芸術の事、関連語卓上芸術がある。
  5. ^ 一水会ホームページ参照

関連項目

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