一時的フォーク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/27 06:38 UTC 版)
「GNU Cライブラリ」の記事における「一時的フォーク」の解説
1990年代初期、Linuxカーネル開発者らがglibc開発をフォークさせた。"Linux libc" と呼ばれたこのフォークは数年間続き、バージョン2から5までリリースしている。 1996年、FSFはglibc 2.0をリリース。完全なPOSIX標準サポート、優れた国際化/多言語サポート、IPv6サポート、64ビットデータアクセス、マルチスレッドのサポート、将来のバージョンとの互換性サポートなどの改良がなされ、同時にコードは移植性に優れていた。この時点でLinuxカーネル開発者らはフォークを辞め、再びFSFのglibcを使うようになった。 Linux libcの最終バージョンの内部での名称 (soname) はlibc.so.5になっていた。この後をglibc 2.xに引き継ぐため、Linuxではsonameをlibc.so.6とした(AlphaおよびIA64アーキテクチャ向けはlibc.so.6.1になっている)。このsonameはlibc6と略記されることが多い(例えばDebianのパッケージ名)。 リチャード・ストールマンによれば、Linux libcで加えられた変更は著作権の状態が不明確であるため、glibcにマージしないとした(GNUプロジェクトは著者と著作権の記録を厳密に行うのが常である)。
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