一方向性か双方向性か
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/03/28 22:47 UTC 版)
一方向性モデル変換には唯一の実行モードしかなく、常に同種の入力を受け付けて、別の同種の出力を生成する。一方向性モデル変換はコンパイル的状況で便利であり、そこでの出力モデルは常にリードオンリーである。その際の一貫性は非常に単純であり、入力モデルは変換によって出力されるモデルと一貫しているだけである。 双方向性モデル変換では、同種のモデルが入力にも出力にもなる。双方向性モデル変換は、人々が複数のモデルを扱い、それらの間で一貫性を保たなければならない場合に必要となる。例えば、あるモデルに変更を加えたとき、一貫性を保つために他のモデルも変更する必要が生じる。モデルには他のモデルに反映されない情報が含まれることがあるので、あるモデルと一貫している多くのモデルが存在することもある。次のような重要な特殊ケースがある。 全単射的変換 任意の与えられたモデルについて一貫するモデルが常に1つ存在する。すなわち、一貫性関係は全単射である。それらモデルの対は、一貫性全単射で関係しているときのみ一貫している。どちらのモデルも同じ情報を持つが、表現が異なる。 ビュー変換 ある具体的モデルが単一のビューモデルを決定するが、同じビューモデルが複数の様々な具体的モデルから生成されることもある。ビューモデルは具体的モデルを抽象化したものである。ビューが更新されたとき、双方向性の変換が必要になる。例えば関係データベースでビューを更新した際にそのような状況になる。任意の具体的モデルは、対応するビューと一貫している。 双方向性モデル変換を正しく機能させるには、適切な属性を持っていることが特に重要である。例えば、不必要な変更を加えないことや意図的に加えられた変更を捨てないことなどである。
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