ヴァーユとヴァータ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 00:33 UTC 版)
詳細は「ヴァーユ」を参照 風神ヴァーユは、日常の風を司る。その名はサンスクリットで「風」を意味する。アーリア人最古層に属する神である。ほとんど違いの無い存在として風神ヴァータがあるが、ヴァーユのほうがやや人間的な特徴を帯びている。バラモン教の神としてヴァーユとヴァータは仏教にも採り入れられ、風天の起源となった。また、風は大気であり、大気は常に人の周りにもありながら神羅万象の根本に関わるきわめて重要なものであり、気(プラーナ)でもある。この世界観はバラモンも認めるところで、それゆえにバラモン教最古の聖典『リグ・ヴェーダ』の時代から英雄神インドラと並び称されるべき存在として語られた。とは言え、世俗において圧倒的人気を誇るインドラとは讃歌の数にかなりの開きがあり、さすがに後塵を拝してはいる。
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