ヴァンガード (戦艦・初代)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ヴァンガード (戦艦・初代)の意味・解説 

ヴァンガード (戦艦・初代)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/10 02:28 UTC 版)

艦歴
発注 1907年
起工 1908年4月2日
進水 1909年2月22日
就役 1910年3月1日
退役
その後 1917年7月9日に爆沈
除籍
性能諸元
排水量 19,560トン
全長 152.4 m
全幅 25.6 m
吃水 8.7 m
機関 パーソンズ式ギアード・タービン、4軸推進、24,500 shp
最大速 21.7ノット (40.2 km/h)
航続距離 10ノット (19 km/h) 時に6,900カイリ (12,780 km)
乗員 758名
兵装 12インチ砲10門
4インチ砲12門
18インチ魚雷発射管3門

ヴァンガード (HMS Vanguard) はイギリス海軍戦艦セント・ヴィンセント級。その名を持つ艦としては8隻目。1917年(大正6年)7月9日、火薬庫事故により爆沈した[1]

艦歴

バロー=イン=ファーネスヴィッカース社で1908年4月2日起工。1909年2月22日進水。1910年3月1日就役。

第一次世界大戦が勃発するとヴァンガードはスカパ・フローの第1戦艦戦隊に加わり、ユトランド沖海戦には第4戦艦戦隊所属で参加した。

1917年(大正6年)7月9日の夜[注釈 1]、スカパ・フローでヴァンガードは爆発を起こし沈没した。周囲に停泊中だった戦艦ウォースパイト (HMS Warspite) などが短艇を派遣し、救助がおこなわれた[2]。この事故では843人が死亡し、生存者は2人だけであった[2]。死者には観戦武官として乗艦していた大日本帝国海軍の江渡恭助海軍大佐が含まれていた。

査問委員会による結論は、4インチ砲弾薬庫から発生した火災が主砲の火薬庫にひろがり、火薬の誘爆を招いたというものだった[3]。最初の火災の原因は、コルダイト火薬の欠陥による自然引火とされた[3]

出典

注釈

  1. ^ この日は月曜日だった[1]

脚注

  1. ^ a b ウォースパイト 1988, pp. 109–111ヴァンガードの爆沈
  2. ^ a b ウォースパイト 1988, p. 110.
  3. ^ a b ウォースパイト 1988, p. 111.

参考文献

  • V.E.タラント、井原祐司 訳『戦艦ウォースパイト 第二次大戦で最も活躍した戦艦』光人社、1998年11月。ISBN 4-906631-38-X 
  • Siegfried Breyer (1973). Battleships and Battle Cruisers, 1905-1970.London: Macdonald & Jane's

関連項目

外部リンク


「ヴァンガード (戦艦・初代)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ヴァンガード (戦艦・初代)」の関連用語

ヴァンガード (戦艦・初代)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ヴァンガード (戦艦・初代)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのヴァンガード (戦艦・初代) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS